アメリカ留学記

アメリカに短期留学して宿泊先でトラブルになった話

アメリカに2ヶ月ほど短期の研究留学をしていた時の宿泊先のことです。

留学先は都市郊外にある研究所でした。大学などではないので、寮などに滞在することもできず、自分で探さなければいけませんでした。

そこで私は、その研究所に長期滞在経験のある先輩に聞いてみました。先輩は3年くらい前に1年間ほど滞在してしていたのです。

先輩は優しいことに、当時住んでいたシェアハウスを紹介してくれました。

写真を見せてもらうと、普通の家で仲間たちといい感じに映っていました。さらに値段も安価でした。

そして何よりも先輩が住んでいたということで安心し、特に自分でその家や周りのことよく調べるわけでもなく、そこに住むことに決めました。

シェアハウスだったらいい仲間ができるかな、いろいろ話す機会も増えて英語も上達するかな、などとポジティブに思っていました。

メールでオーナーと連絡をとり、OKをもらいました。その時、特に家の設備や周りのことなどを聞くこともしませんでした。

2ヶ月分の宿泊費は初日に手渡しすることになりました。そこそこ大金になるので、私は他の支払い方法が良かったのですが、どうも現金主義の方のようでしぶしぶ納得しました。

出発まではバタバタしており、全然下調べせず当日を迎えました。

 

現地に着き、空港からタクシーで向かいました。

グーグルマップで宿に近くなっていることがわかり、周りを見渡してみると、アメリカンホームドラマでありそうな、閑静な住宅地でした。

芝生が綺麗に整えられており、大きめの家が悠々と立ち並んでいるという感じです。あぁ、良かった。少し安心しました。

タクシーが止まり、ここだよと言われ、降りました。目の前には、廃墟のような家がありました。

いやいやいや、まさかそんなことはあるまい。しかし、住所を確認してみてもその家でした。

思いました、きっと中はいい感じなんだろう、と。

恐る恐るドアをノックしました。鍵は開いていました。入ると真っ暗な家の中からおばあさんが歩いてきました。おばあさんはとてもいい人でした。

しかし、家の中を見ると絶望しました。とにかく汚く、ボロボロで壁は剥がれています。

空き部屋のドアが開いており、覗いてみると床がありません。壁も穴だらけ。

家の中を案内されましたが、不安になることばかりでした。

この電気は壊れている、そのうち直すつもりだ。この水道は壊れている、そのうち直すつもりだ。キッチンは自由に使ってくれ、でもコンロは1口しか使えない(6口中)。皿なども自由に使ってくれていい、でも汚いな。

何かあったとしか思えませんでした。

先輩からは、知り合いがきっといるはずだから彼らを頼ってくれ、と言われていました。いい奴らだと聞いていました。写真からもそう伺えました。

オーナーのおじいさんが帰ってきて、話していると先輩の話になりました。どうやら先輩がいた頃にいた人はもう誰もいないということ。まだ2~3年くらいしか経ってないのに。

意を決して聞きました。何か起きたんですか?

オーナーは口ごもり、何も語りませんでした。。。

 

オーナーが住人を紹介してくれました。その家は8部屋あったのですが、当時は2部屋に1人ずつしか住んでいませんでした。

2階に住んでいたのが、アルバニア人のトミーというやつでした。恰幅のいい30くらいのやつで、彼が家を修繕しながら住んでいるとのことでした。どういうこと?

少し話しているといいやつだとわかりました。すぐに家の周りや研究所までを案内してやるということで、車で近所を案内してくれました。

必要なものがあるだろうから、翌日の仕事終わりにでもウォルマートに連れて行ってやると言ってくれました。いいやつでよかった。

トミー曰く、もう一人の住人は地下に住んでいるようでした。しかし、どうも様子がおかしいのです。

この家の状況は全て地下のやつのせいなんだ。

??

地下のあいつは"Disgusting Guy"だ。

何かあったら、俺に言え、必ず助けてやるから。

??

オーナーにも地下の人のことを聞いてみました。オーナーは困っているんだ、それだけ言いました。

 

自分の部屋を案内してもらいました。まぁこの家にこの部屋ありという感じでした。

Wifiもないのはきついなぁ。マットレスも汚いなぁ。部屋の鍵も頑張れば壊せそうやなぁ。

 

地下の男が彼女を連れて帰ってきました。どんな奴かと思いドキドキしましたが、一見普通のやつでした。

しかも、研究所への通勤方法がないことを言うと、自転車を貸してやるといい、自転車と鍵を渡されました。

あれいいやつなのか?裏があるのか?

 

わからないことだらけでしたが、20時間ほどの移動で疲れていたので、とりあえず1日目は寝ることにしました。

 

翌日、早く起きたので家の周りを散歩しました。研究所の方へ歩いてみると、そこはハイウェイでした。

前日、車で案内してもらった時は夜だったので、歩道とか見えなかったのですが、改めて確認すると、歩道はなしでした。

高速道路の路肩を歩いて出勤?みたいな。またもやため息。

家に帰るとトミーが出勤するようで、乗せてくれるとのこと。ありがたや。

研究所にて知り合いのポスドクと合流しました。研究所はかなり広いので、案内してもらいました。その後、そのポスドクと受け入れ先の教授に挨拶しました。彼らは顔見知りです。

教授とはメールベースではよく連絡を取り合っていましたが、会うのは初めてなので研究のことはもちろん、滞在先の状況などの話にもなりました。

家の状況を話すと、今すぐ引っ越した方が良いとのことでした。アメリカは安全をお金で買う国だと。

その場で先生がよさげな長期滞在者ホテルを探してくれ、電話予約してくれました。高くつきますが、状況が状況だけにしょうがなかったです。

バックパッカーみたいな安旅が目的であればあそこでもよかったでしょうけれど、ちゃんと研究をしないといけませんので、家出・転居を決めました。

その後すぐにポスドクの人が家まで送ってくれ、急いで家出の準備・パッキング・置き手紙を残し、新しいホテルに連れて行ってもらいました。

まぁ実際はもう一波乱あったのですが、無事このホテルに落ち着きました。

やはり、先輩の言うことを鵜呑みにして、自分で何も調べなかったのはいけなかったなと反省しています。もちろん行ってみないとわからないことはありますが、事前に調べられることはあります。

家の設備はどうとか、写真を送ってもらうとか、家の周りはどうとか、どうやって通勤するのがよさそうとか、いろいろできることはあります。

また今回の滞在は郊外の研究所だったので先輩のつてを頼ったのですが、Airbnbとかもみておくべきだったなぁと思っています。

日本ではまだまだAirbnbはメジャーとは言えませんが、アメリカではかなり有名で、調べてみると研究所近くにも多くの物件がありました。

それももちろんピンキリですが、家の詳細が細やかに書いてありますし、ホストのレビューもあるので、それをちゃんと読めば大体の雰囲気はわかります。

値段もべらぼうに高いことはなく、今回のような長期滞在者用ホテルよりは安いです。

多くの場合、部屋を貸してくれるのである程度のプライバシーは守られますし、食事などはキッチンで作ったりして食べれば、家の人や他に住んでいる人との会話も生まれてとても良いかと思います。

これから海外に滞在する方は気をつけましょうね。

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