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生成AI「Grok3」が話題沸騰中!Grok3は、ChatGPTとどう違うのか?

Grok3とは?xAIの生成AIの最新モデル

こんにちは、さです。今回は、xAIが開発した生成AI「Grok3」を紹介します。


Grok3は、2025年2月18日に公開された最新モデルで、X(旧Twitter)のデータを利用できる点や、高いコーディング能力が注目されています。 Grok2はあまり使えませんでしたが、Grok3は大幅に改善され、非常に使いやすくなっています。 この記事では、Grok3の特徴や、ChatGPTとの違いを具体例とともに解説します。

Grok3の基本情報と使い方

Grok3は、Xの公式ページやgrok.comから利用可能です。2025年3月27日時点で、無料で多くの機能が開放されており、ChatGPTのようなチャット形式で操作できます。 以下は、Grok3の主な特徴です:

  • 10倍のコンピューティング能力:クラスタートレーニングにより、高速かつ高精度な処理が可能。
  • 高い数学・コーディング能力:競争数学やコード生成で、OpenAIのo1を上回る性能。
  • マルチモーダル理解:画像やテキストの処理も可能(ただし、ChatGPTと大きな差はない)。
  • Xのデータ活用:Xの投稿をリアルタイムで参照し、最新の評判やトレンドを分析。

特に、コーディング能力は高く、古典的なゲーム(例:バイゲーム)のコードを生成し、実行可能なレベルです。 私もコーディングで使ってみましたが、Claudeと同等かそれ以上の性能だと感じました。


Grok3のユニークな機能:DeepSearchとThinkモード

Grok3には、無料でも使える「DeepSearch」と「Think」モードがあります。これらは、SuperGrokの有料プランでさらに活用できますが、無料でも十分な性能を発揮します。

DeepSearchモード

DeepSearchは、詳細な情報収集と分析を行うモードです。ウェブやXのデータを深く掘り下げ、より正確な回答を提供します。後述のテリ玉バーガーの例でも、このモードの効果を確認しました。

Thinkモード

Thinkモードは、チェイン・オブ・ソート(Chain of Thought)のように、時間をかけて論理的に考えるモードです。複雑な問題に対して、ステップごとの思考過程を提示してくれます。

これらのモードは、無料プランでも利用可能(2025年3月27日時点)。今のうちに試してみるのがおすすめです!

Grok3 vs ChatGPT:テリ玉バーガーの評判調査で比較

Grok3とChatGPTの違いを、マクドナルドのテリ玉バーガー(2025年3月5日発売)のXでの評判調査を通じて比較しました。以下はその結果です。

ChatGPTの結果

ChatGPTに「マクドナルドのテリ玉バーガーの評判を教えて」と聞くと、以下のような回答でした:

  • 春の定番商品として人気。照り焼きソースと卵の組み合わせが好評。
  • SNSや口コミでは、濃厚な味わいが話題。

しかし、Xの具体的な投稿は引用されず、ブログやYouTubeからの情報が主でした。Xのリアルタイムな評判を把握するのは難しい印象です。


Grok3の結果(通常モード)

Grok3に同じ質問をすると、以下のような回答が返ってきました:

  • 肯定的な評判:照り焼きと卵、ポークパティの組み合わせが濃厚で美味しい。
  • 否定的な意見:バンズがパサパサ、照り焼きが濃すぎる、もっとジューシーさが欲しい。

ただし、初期の回答では1件のX投稿しか参照していませんでした。そこで、「Xでの評判を教えて」と追加で質問したところ、5件の投稿を引用し、以下のような詳細な分析を提供:

  • 投稿1:期間限定のプルプル卵が好評。
  • 投稿2:焼肉風テリ玉は照り焼きが強すぎる。
  • 投稿3:バンズがパサパサとの指摘。
  • 投稿4:普通の照り焼きバーガーの方が好き。
  • 投稿5:肉と卵のバランスが悪く、良さが活かされない。

Grok3は、Xの投稿を直接参照し、具体的な意見を反映した点で優れていました。回答も早く、柔らかい口調で読みやすいのも好印象です。


Grok3のDeepSearchモード

DeepSearchモードで同じ質問をすると、約1分30秒でさらに詳細な回答が返ってきました:

  • 肯定的な評判:照り焼きソースと卵の組み合わせが定番として愛される。季節感のある商品として好評。
  • 否定的な評判:一部店舗でレタスやパティの量が少ないとの声。
  • 中立的な意見:桜モチとの比較や、ジューシーさに関する議論。

DeepSearchは、Xの投稿に加え、ウェブ上のブログや海外の情報も参照。肯定的・否定的・中立的な意見を分類し、引用元も明示していました。ChatGPTのDeepResearchより高速で、十分な精度だと感じます。

Grok3の強みと活用シーン

Grok3の強みをまとめると、以下の通りです:

  • Xのデータ活用:マーケティングやトレンド分析に最適。リアルタイムな評判を把握可能。
  • 高速な回答:DeepSearchでも1~2分で詳細な分析を提供。
  • コーディング能力:プログラミングやゲーム開発で高いパフォーマンス。
  • 文字起こし活用:YouTubeの文字起こしをブログ形式に変換する際、ChatGPTより忠実に処理(例:3000~4000文字をそのまま反映)。

特に、Xのデータを活用できる点は、ChatGPTやClaudeにない強みです。マーケティングやSNS分析、ブログ作成などに活用すると、効率が上がります。私自身、YouTubeの文字起こしをブログに変換する際、Grok3はOpenAIのモデル(GPT-4やo1)より忠実に処理してくれると感じました。OpenAIは4500文字の原稿を1500文字に削るなど省略が多いですが、Grok3はほぼそのまま反映します。

まとめ:Grok3は試す価値あり!

Grok3は、数学やコーディングではChatGPTと同等以上の性能を発揮し、Xのデータ活用で独自の強みを持つ生成AIです。無料で使える今、ぜひ試してみてください。特に、マーケティングやブログ運営に携わる方にはおすすめです。

以上、Grok3のレビューでした。ありがとうございました!

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