今回は「データサイエンティストの日常」として、受託分析系コンサルティング会社での仕事について書いていきたいと思います。前回は事業会社でのデータサイエンティストの日常について書きましたが、今回は受託分析系コンサルティングの視点からお伝えします。今回も管理職ではない、一般のデータサイエンティストとしての視点です。
私自身、以前受託分析系のコンサルティング会社で働いていた経験があり、その経験に基づいて独断と偏見を交えながらお話ししたいと思います。
ある1日のスケジュール
まず、私が経験したある1日のスケジュールをざっくりとご紹介したいと思います。このスケジュールはあくまで私個人の経験に基づいているので、他の方とは異なる場合もありますが、参考にしていただければと思います。
1. 朝の始まり
私が働いていた受託分析系コンサルティング会社では、在宅勤務が基本でした。9時に在宅勤務を開始し、基本的に自宅で作業をしていました。現在は状況が変わっているかもしれませんが、当時はほとんどの業務が在宅で行われていました。たまに客先に出向くこともありましたが、基本的にはSlackやメール、Teamsを使って業務を進めていました。
9時頃に「今から始めます」という感じで作業を開始し、その日のタスクを確認してスタートします。
2. 社内ミーティング
10時頃から30分程度、社内ミーティングが行われることが多かったです。この「社内」というのは、自分たちの会社内でのミーティングのことです。受託分析の場合、お客様向けのミーティングと、自社内でのミーティングがあるのが特徴です。自社内のミーティングでは、上司と方針を相談したり、次の客先ミーティングに向けた作戦会議を行ったりします。和やかな雰囲気で行われることが多かったですね。
3. 資料作成と顧客ミーティング
社内ミーティングが終わると、顧客向けの資料を作成します。たとえば、現在の進捗状況や分析結果、今後の課題などを簡単にまとめた資料を作成します。この資料作成は、受託分析では頻繁に行われる業務の一つです。
ランチを挟んで午後になると、顧客ミーティングが始まります。このミーティングでは、担当者との進捗共有やタスク管理を行います。担当者が分析に詳しくない場合は、コードやグラフを見せながら詳しく説明することもありました。私の経験では、若い方が多く、比較的ラフな雰囲気でミーティングが進むことが多かったですが、担当者によっては厳粛な雰囲気になることもあるでしょう。
4. 宿題とコーディング
顧客ミーティングが終わると、次回のミーティングに向けて宿題が出ることがあります。例えば、追加のデータを作成したり、特定の調査を行ったりすることが求められます。この宿題を片付けるために、再びコーディングを行い、データを分析し、結果を資料にまとめて次のミーティングに備えるという流れです。
私の場合、業務はだいたい6時頃には終わっていました。残業もあまりなく、比較的規則正しいスケジュールで働くことができましたが、案件によっては夜10時頃まで作業が続くこともありました。こうしたスケジュールは、顧客次第で大きく変わることがあります。
受託分析系コンサルティングのデータサイエンティストのイメージ
次に、私が受託分析系コンサルティング会社で働いていた時の印象についてお話しします。これはあくまで私の独断と偏見に基づくものですが、参考にしていただければと思います。
1. 顧客との関係性
受託分析系のコンサルティングでは、顧客企業に対して少人数のチームで対応することが多いです。たとえば、作業者として私が担当し、上司がハンドリングを担当するという形です。顧客企業側では、担当者が決まっていて、その担当者とやり取りすることが一般的でした。作業者として入る場合、顧客企業の多くの人とやり取りすることはあまりなく、主に担当者やその上司とコミュニケーションを取ることが多かったです。
2. プロジェクトベースの業務
受託分析系の仕事は、プロジェクトベースで動くことが多いです。顧客のニーズに応じてプロジェクトが立ち上がり、そのプロジェクトに取り組むという形です。ただ、顧客側が分析手法や技術について理解が浅いことが多く、無理難題を押し付けられることもあります。「この期限でこれをやってほしい」といった依頼が来ることもありますが、その難易度が理解されていないため、しっかりと説明しないと大変なことになる場合があります。
3. ドキュメント制作の重要性
受託分析系の仕事では、顧客への情報共有が非常に重要です。そのため、ドキュメント制作に多くの時間を費やすことがありました。自社内で話す時と、顧客向けに話す時では、ドキュメントの内容や形式が異なるため、それぞれに合わせて資料を作成する必要があります。事業会社と比べると、ドキュメント制作の時間が多かったと感じています。
4. 自社内での学びと給与の現実
受託分析系の会社では、社内に多くのデータサイエンティストがいるため、ノウハウや技術を学ぶ機会が豊富です。事業会社では、分析担当者が少人数であることが多く、技術やノウハウの蓄積が少ない場合がありますが、受託分析系の会社では、多くの仲間とともに学び合える環境が整っていることが多いです。
ただし、給与面ではあまり高くないという印象があります。これは、顧客との契約形態に依存する部分が大きく、時間ベースでの請求が主なため、時給的な発想になりがちです。
結果として、給与が大きく上がることはあまりないかもしれません。もし給与を重視するなら、事業会社やコンサルティング系の会社で働く方が良いかもしれません。
5. 自分の成果が見えにくい寂しさ
受託分析系の仕事では、分析を自分で行うものの、その結果は顧客のものになります。良い結果が出ても、それが自分の手柄として認められるわけではなく、顧客企業の成果として発表されることが多いです。例えば、優れた分析結果がプレスリリースで発表されても、自分の名前は出ず、顧客企業の担当者が表に立つことになります。これには少し寂しさを感じることもありますが、これは受託分析の仕事の性質上、仕方のないことですね。
まとめ
今回は、受託分析系コンサルティング会社でのデータサイエンティストの日常についてお話ししました。事業会社と受託分析では、データサイエンティストの仕事や求められるスキルが異なることが多いです。それぞれに良い面と課題があるので、自分に合った環境を選ぶことが重要ですね。
受託分析系のデータサイエンティストとしてのキャリアに興味がある方は、今回の内容を参考にしていただければと思います。このブログ記事が役立ったと思ったら、ぜひシェアやコメントをお願いします。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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