データサイエンティストとしてフリーランスになったとき、どうやって案件を獲得していけばいいか悩むのではないでしょうか?
案件の獲得方法はいろいろあると思いますが、結局は、大きく2つの方法に帰着する思います。
一つは、自分のスキルや経験をアピールすること、二つ目はフリーランス案件を扱うエージェントに登録することです。
ぼくも最近になって会社員からフリーランスになりましたので、今回はそれぞれについて書いていきたいと思います。
1. 自分のスキルや経験をアピール
フリーランスのデータサイエンティストとして案件を獲得するには、まずはじめに自分のスキルや経験をアピールすることは大切です。スキルや経験がなかったら、まずそれを作る必要がありますが、ある程度のスキルと経験がある場合には、そのスキルや経験をアピールしなければいけません。アピールができていれば、仕事をもらえる可能性も高まりますので、以下あたりは考えておくとよいと思います。
- ポートフォリオを作成する
- ブログやSNSで、自分のスキルや経験を公開する
- カンファレンスやセミナーに参加する
- コミュニティに参加する
1. ポートフォリオを作成する
エンジニアであればポートフォリオを作成するのはもう一般的になってきたかもしれませんが、データサイエンティストでもポートフォリオがあるに越したことはありません。今までに個人で実践してみたような分析コードをGitHubにまとめてリポジトリを公開すれば、自分がどのようなスキルを持っているかわかるかと思います。事実、業務経歴書やスキルシートなどにGitHubアカウントなどがあれば記載する欄がありますので、それだけ求められていることだと判断できます。結局コードを見るのが一番早いということでしょうか。
2. ブログやSNSで、自分のスキルや経験を公開する
GitHubほどではないですが、ブログやSNSでもポートフォリオのように個人のスキルや経験をアピールすることができると思います。ブログやSNSはGitHubよりも発信力寄りの立ち位置かもしれませんが、文章で書く分、思想や考え方がよく反映されるため、ポートフォリオという面に加え、パーソナリティがよくわかると思います。仕事はどんな人とやるかというのが非常に重要ですから、こういったパーソナリティも重視されるのではないでしょうか。ただ、長文のブログを書くというのはかなりハードな面もありますから、Twitter (現X)みたいなライトなところから攻めていくのが簡単かもしれません。まぁ、僕はTwitterには挫折しましたが。。。
3. カンファレンス・セミナー・コミュニティに参加する
最後は、カンファレンス・セミナー・コミュニティへの参加です。この中でカンファレンスはかなりレベルが高いかもしれませんが、セミナーやコミュニティへの参加でしたら、そこまでハードルは高くありません。compassなどで調べればさまざまなセミナーが開催されていることがわかりますし、Facebookなどを見れば専門のコミュニティを見つけることもできます。初心者でもこういったところに首を突っ込んでおくと、「一緒にやりましょうよ」的なイベントが発生することも期待できます。結局、仕事は人からもらうものなので、できるだけ同業と関わっておくのは重要です。
あくまで、スキルや経験がある程度あるという前提の話ですが、その上では上記のような手法で個人を常にアピール、ブランディングすることを考えておくとよいでしょう。
2. エージェントに登録する
ここまでは自分で仕事を見つけるための方法になりましたが、それ以外にフリーランスのデータサイエンティストとして案件を獲得するには、エージェントに登録することも有効です。むしろ多くの人がエージェントに登録して仕事を見つけているかと思います。転職するときにエージェントを活用する人は多いと思いますが、フリーランス案件を見つけるときにもエージェントを使うのは重要です。エージェントに登録することで、企業から案件を獲得することができ、案件の条件交渉や報酬請求代行などのサポートも行ってくれます。
僕の思うエージェント登録のメリットはこんな感じです。
- 効率的に案件を獲得できる
- 案件の条件交渉を代行してくれる
- 報酬請求代行サービスがある
- 税務や労務などのサポートがある
フリーランスデータサイエンティストとして案件を獲得する際には、自力でがんばるのももちろん大事ですが、エージェントに登録することも検討してみるとよいと思います。転職で転職サイトに登録するようなものですね!
フリーランスデータサイエンティスト向けのエージェント
フリーランスデータサイエンティスト向けのエージェントはたくさんありますが、以下4社はデータサイエンティストにもオススメのエージェントです(ただし、100%僕の主観です)。
- レバテックフリーランス
- ギークスジョブ
- ITプロパートナーズ
- Midworks
これらのエージェントは、どれも案件数が多く、幅広い案件を取り扱っているIT業界に特化したエージェントです。
無料で登録でき、面談を経てエージェントから直接案件紹介をしてもらえるのでとても便利です。
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【体験談】データサイエンティストにおすすめのフリーランスエージェント3選
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フリーランスのデータサイエンティストとして案件を獲得する際の注意点
フリーランスのデータサイエンティストとして案件を獲得する際には、いくつかの注意点がありますので、そこも少し書いておきたいと思います。
- 自分のスキルや経験を正しく伝える
- 報酬交渉をする
- 契約書をよく確認する
- 納期を守る
自分のスキルや経験を正しく伝える
スキルや経験の詐称は双方に全くいいことがありません。できること/できないことは正しく伝えておきましょう。フリーランスは基本的にスキルベースでの採用になりますので、できると思ってお願いしたのに全然できなかったということになると、仕事をすぐ失うことになるでしょうし、自分自身も辛い時間を過ごすことになります。。。逆に「できないけど興味はある」みたいな言い方をしておくと、その案件で採用してもらえることもあります。僕も画像認識とかは業務でやったことはありませんでしたが、興味がある旨を伝え、考え方を話したらその案件をもらうことができました。ちょっと話を盛るのはいいかもしれませんが、盛り方や作り話には気をつけましょう。
報酬交渉をする
自分で案件取得をする場合もエージェント経由で行う場合も、報酬については必ず交渉して握っておくようにしましょう。一般的な単価は確認するようにし、自身のスキルや経験を踏まえて適切な報酬を提示し、買い叩かれないようにしましょう。ただ、法外な単価の提案は損するだけなので気をつけてください。
契約書をよく確認する
これがフリーランス特有の事項になります。会社員をしていれば、会社と結ぶ約束事はどこも大差ないかと思いますが、フリーランスは違う可能性があります。以下のことは最低限確認しましょう。
- 報酬
- 週の稼働日数と稼働時間
- 稼働を下回るor上回る場合に報酬がどうなるか
- 契約形態は準委任か請負か
- 秘密保持契約
- セキュリティ事項
これら以外にも必ず契約書がありますから、熟読し、理解しておきましょう。フリーランスとして不利益な契約を結ばないように気をつけましょうね!
納期を守る
当たり前の話ですが、納期があれば納期は守りましょう!
信頼を積んでいくことで継続した契約につなげていくことができますが、逆もまた然りです。
まとめ
フリーランスデータサイエンティストとして案件を獲得するには、自分のスキルや経験をアピールしながら、エージェントにも登録しておくと、案件の獲得が容易になるかと思います。ただし、いくつか注意点はありますので、このあたりを守ることは重要です。フリーランスデータサイエンティストとして案件を獲得することで、自由に働くことを目指したいですね!