たまたまジュンク堂をぶらぶらしていたら、おもしろい本を見つけました。
技術書コーナーで最近の動向はどんなかなぁと思っていたら、「ソフトウェア開発者の人生マニュアル」なる本が目に止まったのです。
僕は全然ソフトウェア開発者ではありませんが、この手の本は珍しいなぁと思いました。
キャリアの本やフリーランスの生き方、転職・副業マニュアルみたいな本はいくらでもありますが、それをソフトウェア開発者が書くなんてほとんど日本語では見られません。
僕の主観ですが、得てしてソフトウェア開発者のような人たちは「キャリア」というものを大っぴらに話すのをためらう傾向があるように思えます(もちろんそうではない人もいますが)。
なので、翻訳された本とはいえ、おもしろそうだと思い、気がつけば購入していたわけです。
さて、この本はけっこう有名になったらしい「ソフトウェア開発者の人生マニュアル」の第2版になるもので、著者はアメリカで19歳からソフトウェアエンジニアとして働き33歳でなんとFIREを成し遂げたすごい人でした。
その人が自分の経験を顧みてソフトウェア開発者(自分みたいな人)がどんなキャリアを歩んでいけばの良いかの一つの指針・提案として書いたものです。
僕はデータサイエンティストでソフトウェア開発者ではありませんが、かなり共通する部分はある職種で、現在31歳、これからどうやって生きていこうか模索しており、何か参考になることはないかと思い読み進めました。
この本の構成は7部制で
1. キャリア
2. セルフマーケティング
3. 学習
4. 生産性
5. 資産形成
6. フィットネス
7. マインドセット
となっています。
これを見てわかると思いますが、5~7は特に珍しいパートであり、この本の特徴の一つになっているのではないでしょうか。
普通のキャリアの本とか転職の本だったらあっても1~4までですが、そこに資産形成、フィットネス、マインドが加わっているのがすごいところです。
キャリアについて考えると、大きく3つの道があります。
1. 会社で出世する
2. 独立してコンサルタントになる
3. 起業家になる
この中で本書のメインは2になります。
僕も今は会社員ですが、ずっと会社員をやっていくのかと思うと少し疑問が湧くので、どこかのタイミングで独立することは考えています。
その中で重要になるのが2. セルフマーケティングです。
著者は、ソフトウェア開発者たるものブログをやれ!という主張が結構強いように思えます。
ブログは自分を売り込むための手法であり、即効性があるものではないですが、徐々に蓄積させ資産をしていくことで将来威力を発揮するものです。
これを見て、僕もブログまた始めようと思って書き始めました。
ブログはもちろんですが、いずれはYoutubeやTwitterなどやらないなぁと感じます。
3. 学習、4. 生産性では、自分が独立して在宅ワークなどをするときにとても参考になります。
会社に行っていれば誰かの目があるのでやらないといけないですが、自分一人だと怒ってくれる人もいませんし、誰も助けてくれないので自分を律して仕事していくことは、独立する際の重要なポイントの一つです。
5, 6, 7はキャリアとは少し離れますが、「人生を生き抜くために必要なこと」です。
僕も周りのエンジニアなども資産形成を怠る人が多いですので、強く生きていくために知識として持って、行動できると将来ラクになるかもしれませんね。
しかし、キャリアをしっかり考えて、独立して自分で学習して生産性をあげられるように仕事をしていても、健康を害したら何も始まりません。
なのでフィットネスをちゃんとやって健康に気をつけましょう。
健康は優秀さの1要素なのです。
ずっと会社員として働くにしろ、独立して働くにしろ、起業家としてがんばるにしろ、どの選択肢を選ぼうと、この本ではソフトウェア開発者、いや人生を良くしたいと思うすべての人が強く生きていくための学びを得られますよ。
僕がこの本を読んで実践、意識しようと思ったことは
1. ブログ(やSNS)を継続すること
2. 他者のために価値を生み出すこと
3. 健康であること
です。
これだけ聞くといかにも普通ですが、ま、結局はそんなものです。