博士

博士課程への進学に悩む人へ〜事前に考えておくべき5つのこと

博士課程に進学するか修士卒で就職するか迷いますか?

僕は修士卒で就職しましたが、2年ほど働いたあと博士課程に戻りました。

僕は幸運にも3年で博士号は取れたのですが、3年で博士を取れない人や、病んで辞めちゃう人、Maxの6年で終わらない人など、いろいろな人を見てきました。

そこで今回は、「博士課程に進学する前に考えておくべきこと」を自分なりに5つにまとめましたので、紹介したいと思います。

1. 指導教員や研究室は大丈夫か、先輩は3~4年で卒業できているか

 

Photo: Harry Parvin

 

まず最初に確認すべきは、自分が進学しようとしている研究室、特に指導教員が博士号を出せる人かどうかです。

指導教員によっては、今までに学生で博士号を出したことがないとか、博士号を出したとしても、みんな5年6年かかっているという人もいます。

そういう指導教員には要注意です。そういう指導教員に当たって全然博士号を取れない人を僕は何人も知っています。

なので、まずその指導教員についている先輩が博士号を3~4年で取れているか確認しましょう。

ただし、指導教員が若くて前例がないとかは例外です。若い助教の方とかは結構熱心に教えてくれたりするイメージなので、それは大丈夫だと思います。

2. テーマはあるのか、それはホットなネタか、論文が書けそうか


2つ目は、自分の研究テーマです。

だいたい修士課程からのテーマを継続するか、似た研究をするかだと思います。

でも、そのテーマは業界でホットな新しいネタでしょうか?

テーマは大きすぎないでしょうか?ふわっとしていませんか?

論文にはなりそうですか?

この辺りは検討をつけておいたほうがいいです。
実験のための装置はありますか?なくてもできる見通しはありますか?
シミュレーションならコードはありますか?コードを組める見通しはありますか?

修士までのテーマは教員がふわっと思いつきで決めることもよくあるので、博士でのテーマは大丈夫そうか、考えておきましょう。

3. お金の工面は大丈夫か、親の了承はあるか


うまく博士号を取れそうな環境やテーマはあっても、お金は大丈夫ですか?

日本では博士課程でも授業料を支払わなければいけないという、意味わからない制度になっています。

なので、授業料免除を申請したりしても生活費は足りますか?

学振に申し込んだり、奨学金をとって返済免除を狙うという手はもちろんありますが、最悪の場合でも対応できるようにしないとまずいです。

そのためにも、両親が自分が進学することに納得している必要があります。了承はとっておきましょうね。

4. 博士卒業後の就職活動が大変になる可能性があるが、それでもよいか


うまく博士号を取れたとしても、そのあとの就職先がちゃんとある保証はありません。

アカデミアに残るならポスドクの公募に出すはずですが、そのポストはありますでしょうか?

民間企業に就職するにしても、普通より就職活動は大変になると思います。

博士を卒業することにはいい年齢になっていますし、今の日本社会は博士卒を好みません。もちろん、博士卒を評価する会社はありますが、決して多くはないので、そこに出会うのは苦労するかもしれないです。

それらのことを認識して、それでも大丈夫と思えるならOKです。

5. 自分はメンタルが強いか or 楽観的か


一番大切だと思うのが、「メンタル」です。

あなたはメンタルは大丈夫でしょうか?

しんどいことがあって、塞ぎ込んでしまうようなタイプだと危ういです。うまく結果が出なくて、メンタル的に落ちてしまい、研究室に来なくなる、というのは博士の王道退学コースです。

そうなっては人生が詰んでしまう可能性があります。

前向きに辞めてやる!と退学できる人はOKですが、ネガティブに退学せざるを得なくなるのはまずいです。そういう人は就職しましょう。悪いことは言いません。

博士での研究生活はかなり孤独です。そして、ほとんどの時間を悩んで過ごすことになると思います。それでも大丈夫なメンタルがないととても危険です。

大切なのは、「楽観性」だと思います。

失敗したり成果がうまく出なくても、「まぁそんなもんだよね、また明日頑張ろうか。」とか「失敗も前進だもんね」みたいな気持ちが大事です。

逆に気にしなくていいこと

ここまでは、博士進学までに考えておくべきことを書きましたが、逆に気にしなくていい(と思う)ことも2つありますので、それも紹介します。

M2の夏までの研究の進捗

だいたい就職するか博士に進学するかは、M2の夏くらいにはほぼ決めると思います。

でも、それまでに十分な進捗があるかはあまり参考になりません。特に修士から新しくテーマを決めた場合などは、見通しはあっても1年くらいでは成果が出ないことは多々あります。

なので、M2の夏で進捗があまりないから博士課程は無理だ、とは思わないでほしいです。

英語力

英語力に自信がないという人は、日本人なら多いと思います。
大学までの英語授業を受けても、英会話ができるようにはなりませんし、英語論文を読むのに時間がかかるという人もいるでしょう。

でもそれは大丈夫。

大量に論文を読めば慣れますし、話したり書いたりするのは博士課程でトレーニングすればいいんです。英語ができないから博士課程を諦めるというのはナンセンスだと思います。まぁ英語ができるに越したことはないんですがね。

さいごに

博士課程に進学する前に考えておくべきことを5つにまとめました。

僕は基本的に博士への進学をオススメするタイプです。でも博士課程に向いてない人は必ずいます。僕はそういう人に不幸になってほしくありませんから、上に書いたような5つは確認してみてほしいです。

一番大事なのはメンタルだと思います。楽観的だったら、僕は大丈夫だと思います。

博士課程、楽しいですよ!

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