僕は英語が全然ダメでした。
修士論文は英語で書いたんですけど、書いて指導教員に見せてほとんど原型がなくなって返ってきて、また修正して出して、また原型なく返ってくる。この繰り返しでした。
ライティングだけでなく、スピーキングも全然ダメでした。
海外から研究者が来ても、挨拶さえ何話したらいいかわからなかったですし、修士で一度だけ参加した国際学会のポスター発表でも、アワアワして、指差して単語言って、終わった気がします。
リスニングもネイティブが何いってるかなんて全くわかりません。
これまでの小学校から高校・大学までの英語の授業はなんだったんだと絶望しました。
そんなこんなで修士卒業した後に就職したわけですが、職場では英語なんて全く使いませんでした。そして博士課程に戻ったわけです。英語力はもっとダメになっていました。
さすがにやばいなぁと思って、博士課程に戻ってから英語の練習を始めました。
英語といってもTOEICみたいなテスト系ではなく、とりあえず最低限の英語コミュニケーションがとれて、英語のメールとか論文をかけるようになることが最初の目的でした。
結果、博士課程を卒業した今も、英語でうまく会話することはできないですし、英語のメールも論文だってなかなかうまくは書けないですが、博士課程入学時に比べたらずっと抵抗は小さくなったと思います。怖くなくなったという言い方の方が正しいかもしれません。
前置きが長くなりましたが、今回は、僕が英語を練習するためにやったことの中でオススメのものを紹介します。
博士課程に進学したけど英語が全然できない私が実践したおすすめの英語学習方法
僕がやった中で効果があったと思う英語学習法を紹介します。
ライティング・リスニング・スピーピング・総合練習
に分けて紹介します。
1. ライティング
ライティングでまず目指したことは、正しい文法で
・英語でメールを打てること
・英語の論文を書けること
です。
ですが、実践しないと上達はしません。
実践するにあたり、最低限文法チェックをしてほしいのと、言い回しを覚えたかったので、Grammarlyという英文校正ツールと「理系研究者のためのアカデミックライティング」という参考書を使いました。
Grammarly
英文校正アプリです。このアプリに英文を放り込むと文法的に間違っているところは修正してくれます。有料と無料のプランがありますが、文法チェックだけなら無料版で十分使えます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
-
-
無料の英文添削アプリGrammarly for Chrome/Safariでブラウザでも英語添削
Grammarlyというアプリをご存知でしょうか。少し前まではよくyoutubeなどで広告が流れていた、英文の自動添削アプリです。 英語のメールなどの英文を書くときに、grammarlyのアプリに入力 ...
公式WEBサイトはこちら
理系研究者のためのアカデミックライティング
英語論文を書くための本です。よく使う論文での言い回しとか、こういう言い方をした方がいいとか書いてあります。
私はこの本を参考にしましたが、この手の本は1冊くらい持っていてもいいでしょう。
2. スピーキング
オンライン英会話
スピーキングはやっぱり話さないと上達しませんので、場数を増やすことだと思いました。
私はWeblioのオンライン英会話に登録して、フィリピンの人とWEBで英会話をしていましたが、それから話し放題のNative campに切り替えました。
最近はたくさんオンライン英会話スクールがあるので、自分に合った適当なのを選ぶといいと思います。
業界的にはDMM英会話が有名ですね。
1日30分毎日レッスンとかで月5000円程度ですから安いですよ!
3. リスニング
Audible
リスニングはAudibleというサービスを使っていました。
これは、オーディオブックという本の音読サービスです。
Audible (オーディブル) - 本を聴くAmazonのサービス
Audibleについてはこちらの記事で詳しく書いてあります。
オンライン英会話
オンライン英会話でもリスニングの練習にもちろんなりますので、オンライン英会話はやったほうがいいと思います。
4. 総合練習
いろいろオススメのサービスを書いてきましたが、結局実践練習に勝るものはないと思います。なので、これらの機会があったら飛びつくべきです。
研究留学
まず、留学といっても大学院生であれば語学留学ではなく、研究留学です。科研費を持っていたり、財団とか企業の奨学金などをゲットできたら、ぜひ行きましょう。
何もなくても、常日頃から研究室のボスとかに「研究留学したいです!」みたいなこと言ってたら、チャンスをくれるかもしれません。
私は飲み会の度に行ってたら、ある時、今お金あるけど行きます?みたいな感じになって、1ヶ月後に出発しました。
積極性は大切ですね。結局、博士3年間で私は1~2ヶ月の短期研究留学に3回行くことができました。
国際スクールに参加
大学院にいると、たまに国際サマースクールみたいなメールが回ってくると思います。ぜひ行きましょう。私も日本でやったやつに参加しました。
旅費を補助してくれたりすると思いますし、日本でやるならなおさら簡単に参加できます。
参加する学生は皆同じような境遇なので、国や言語が違っても話せるものです。
留学生と話す
研究室に留学生がいたら、積極的に話をしましょう。そして、助けてあげましょう。
情けは人のためならず、自分のためです。
私は留学生が来た時に役所手続きに一緒に行ったり、布団を買いに行ったり、ガス電気の開栓など一緒にやりました。
結構難しいですが、楽しいですよ。これだけでも英語に対する抵抗感がなくなってくると思います。
国際学会に参加
国際学会にも飛びつけるだけ飛びつきましょう。
旅費の問題や、発表ネタがあるないの問題もありますが、とりあえず参加したい旨は表明しておくといいです。留学同様チャンスをくれるかもしれません。
5. 結果
博士3年間はこれらのことをやっていました。
正直、オンライン英会話は毎日やったわけでもないし、論文の英語なんてまだまだダメだし、ネイティブの会話に混ざることなんてまだまだできませんが、入学時よりは英語に対する抵抗感も恐怖心も無くなってきました。
メンタルの問題は思った以上に大きいです。日本人なら僕と同じような人は多いと思います。
とりあえず強制的に場数を踏まざるを得ない環境に身をおくことをオススメします。
6. 僕はしなかったけど提案
僕はやらなかったのですが、Meetupなどのサービスを利用してグループに入り、外国の人と話すのもアリだと思います。