【博士取得者が語る】今の日本では博士課程進学はやめた方がいいと思う - さとぶろぐ

博士

【博士取得者が語る】今の日本では博士課程進学はやめた方がいいと思う

博士課程へ進学しようかどうしようか迷っている人は結構いると思います。

僕は今年の3月に無事3年で博士課程を卒業できたわけですが、冷静に今、博士課程への進学を考えると、あまり人にはオススメできないなぁと感じます。

世界的には博士取得者は年々増えている傾向にありますが、先進国で唯一日本だけが博士進学者・取得者が減少しています

由々しき事態ですが、それもしょうがないと思います。

なぜかと考るとたくさん原因があります。

「自分は必ず大学での研究者になりたい」という想いがある人は進学すればいいと思いますが、それ以外の人には正直あまり博士進学は進められません。。。

博士を卒業して振り返ってみて、考えたことを書いていきます。

 

博士課程もお金を払わないといけない

博士課程の学生でも授業料は継続して払い続けないといけません。

海外では博士課程の学生は基本的に給料をもらって研究をする感じになります。

その分、海外の大学は学部生の授業料が高いんだろ、という話もありますが、それでも学部生向けの給付型奨学金が非常に充実しているので、そこまで問題ではないです。

国立大学なら年間授業料が60万円くらいで、生活費とかも入れたら年間200万はかかりますね。

同じ年齢で就職した人たちは、年間400~500万くらいもらっているでしょう。

それに比べて博士学生はお金を払い続ける一方です。

やばいです、精神的にやばくなってもおかしくありません。

お金の問題は非常にナイーブです。

 

仮に学振を取れたとしても冷静に考えてすくなすぎる

博士学生のお金を支援する制度に学振DC1,DC2があります。

ご存知とは思いますが、月額20万円の奨励金と年間MAX100(150)万の研究費が与えられます。

めっちゃいいじゃん!って思うかもしれません。

たしかに学生としてはいいかもしれませんが、月20万って少ないですよ。。。

税金が引かれたら16万くらい。

そしてアルバイト等の副業が禁止されているというオマケつき(少しずつ緩和されつつありますが、まだまだ禁止されている)。

RAやTAはできますが、それらを重複してやらせてくれる大学はあまり多くないでしょう。

企業で働いていたらずっと多くもらえます。

それに学振DCは申請してもみんなもらえるわけではなく、採択率は20%程度です。

博士学生が全員出すわけではないことを考えると、全体の1割ちょっとくらいしかもらえない計算になります。

ヤバ少ない。

学振をあてにして博士に進学しても、もらえない可能性は十分にあります。

リスクがめっちゃ大きいですね。

 

必ず研究者になるという意志がないならば、将来にプラスがあるかは微妙

博士号を取得しても全員研究者になれるわけではありません。

ポストはそんなにないですし、博士課程でやっぱり研究はもういいやと思う人もいます。

そうなると博士をとったとに就職活動するわけですが、これがまたしんどい。

僕は今絶賛就活中ですが、修士で就活をしたときよりよっぽどしんどいですし、範囲が狭まります。

その後の一般社会でも博士号は役に立つかわからないですね。

これからの時代はどうなるんでしょう。。。

海外ですと博士取得者は圧倒的に有利になるようですが、日本はまだそんなことはありません。

 

分野によっては修士卒で民間企業の研究者になることができる

また、強調しておきたいのは、「分野によっては修士卒で民間企業の研究者になることができる」ということです。

大学の先生になるのは博士号が必要ですが、民間の研究所で研究者をやるならば修士卒で雇ってくれるところもたくさんあります。

特に化学系薬学系情報系などは修士卒で研究所に配属される人は結構います。

僕の友達も2人修士卒で研究所の研究員になりました。

情報系も最近は深層学習や最先端のコンピューティングなども研究所を持っている民間企業もたくさんあるので、そういった分野の人は必ずしも博士まで進学しなくても研究者になれます。

それに、もしどうしても博士号が欲しければ社会人になってから社会人ドクターとして博士課程に進学し、博士号をとることもできます。

なので、漠然と「研究者になりたい」と思っている人は、修士卒で民間の研究職につくことも念頭においておくといいです。

 

どうしても進学するならば

いろいろ書きましたが、どうしても進学しようというならば下の6点は意識すべきだと思います。


1. DC1を取れたら博士に進学するくらいでもいい

2. JASSOの奨学金は必ずもらって、免除を狙う(学振DCが取れなかった場合)

3. 民間の奨学金も申請しまくる(令和2年度から学振との重複受給が可能になった)

4. 研究費を持ってる教授のところにいく

5. 全てのリソースを研究だけに注ぎ込まない(1割くらいはweb開発系のプログラミングなど仕事に役立つスキルを身につけること)

6. 1~5もいいけど、できれば海外の大学院に進学して博士をとる(日本で博士にいく理由がない)

一番大事なのは「6」です。

博士取るなら海外だな、と思います。

日本で博士?やめといた方がいいのでは?

-博士

Copyright© さとぶろぐ , 2020 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.