今回は、ポスドクの人におすすめの就職サイトを7つ紹介します。
僕は、修士・博士・ポスドクでも就職活動をしましたが、それぞれ異なり、ポスドクにはポスドクの就活があると思いました。
特に、僕はポスドクの就活には大きく3つの問題があると思います。
1. 多くのポスドクは就職活動をしたことがない
2. 転職エージェントがポスドクの状況や能力を知らない
3. 会社がポスドクの状況や能力を知らない
1の問題に対しては、エージェントについてもらってアドバイスをもらいながら就職活動を進めていくといいでしょう。
2の問題に対しては、ポスドクのことをよく知っているサイト・エージェントを選ぶべき。
3は仕方ないですね。理解のある会社を選び出すに尽きます。
ですが、ポスドクのことをよく知っている転職エージェントについてもらえば、ある程度理解のある会社を紹介してくれる可能性が高いので、2の解決法とだいたい同じ気がします。
これらを踏まえて、7つの転職サイト・エージェントを紹介します。
全て登録する必要はもちろんありませんが、興味があるものに登録してみるといいと思います。
ポスドクにおすすめの就職サイト・エージェント7選
1. リクナビNEXT
エージェントに登録すると自分の希望に合わせて求人をくれたり、転職のアドバイスをくれたりして便利ですが、中にはそういうの面倒くさいという人もいるでしょう。
そういう人は、転職サイトに登録しておくといいですよ!
リクナビNEXTはやはり転職サイトの中で最大手です。
登録したからと言って、電話がいっぱい来るということはないので安心ですよ。
もし、気になった求人が合ったら、サイトを通して応募できます。
2. マイナビエージェント
最大級の転職エージェントなので、とりあえず登録しておくといいでしょう。
案件数も豊富なので、理系・文系問わず様々な求人を見つけることができます。
3. dodaエージェント
マイナビエージェントと同様に最大級の転職エージェントです。
こちらも同様に、理系文系問わず、登録しておいて損はないです。
マイナビエージェントとそこまで違いはないように感じましたが、自分が担当のエージェントと性格的に合う合わないがありますので、ある程度多く登録しておくことを勧めます。
4. アカリク転職エージェント
博士・ポスドクの就活に特化した転職エージェントです。
エンジニア案件が多いですが、全体でそこまで求人数は多くないです。
エージェントは院卒のバリバリ研究してた人だったりするので、よく博士やポスドクの状況を理解して、アドバイスをくれますよ。
https://tenshoku-agent.acaric.jp/
4. シンビオライズ
ポスドクの就職問題に切りこもうと設立されたサービスでもあります。
クリークアンドリバー社が運営しており、登録するとエージェントがついてくれて求人を紹介してくれたり、応募書類や面接についてアドバイスをくれます。
主に、エンジニアや機械学習、人工知能関係がメインなので、その分野で就職をしたい人は登録するといいですよ。
シンビオライズを使ってみた感想については、こちらをどうぞ。
6. Green
IT向けの転職サービスです。
エージェントは付きませんが、登録すると自分が探したい分野・職種の求人をたくさん見ることができます。
特徴は、自分のところにスカウトが来ることです。
ほとんどが有象無象の転職エージェントからのスカウトになりますが、たまに企業から直接スカウトが来ることもあります。
Greenを使った転職活動については、こちらにまとめました。
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エンジニア関連に就職したいという方はGreenはいいと思いますよ!
7. LinkedIn
世界中で使われているビジネス特化型のSNSサービスです。
ビジネス用Facebookみたいな感じで、世界のユーザーは5億人を超しています。
日本でも200万人以上のユーザがいます。
世界中でのビジネスや、人材の発掘、情報収集ができるので、LinkedIn経由でスカウトをするということがよくあります。
なので、ぜひ登録しておくといいでしょう。
伝統的な日本企業というよりは、外資系企業からよくスカウトメールが来ますよ!
LinkedInを使って海外就職・外資就職を考えてみるのはどうでしょうか?
海外での就職も全然アリ
ずっと日本での就職を書いてきましたが、ポスドクまでやったなら海外で就職するのも全然アリではないでしょうか。
むしろ、研究者をやっていたのなら、海外での仕事の方が研究者には合っているのではないでしょうか?
もし日本の伝統的な大企業に入っても研究者として培った個の力は生かせないと思います。
今はコロナで難しいかもしれませんが、この状況が少し改善したら、海外での仕事も見つけられるでしょう。
海外での仕事は、LinkedInで情報を十分に得ることができます。
僕もLinkedInに登録しており、働く場所を日本に設定いますが、外資系企業から定期的にスカウトのメールがきます。
なので、海外で働きたい旨をプロフィールに書き、英語力や自分のスキルを細かく書いておけば、チャンスはあると思います。
もちろんLinkedIn以外にも手はあるでしょう。
ポスドクの就職活動の流れ
実際に就職・転職活動を進めていく流れや方法については、博士学生の就活の流れと似ているので、こちらの記事を参考にしていただければと思います。
ポスドクは新卒?転職?
ポスドクの就職活動は転職扱いになります。
ポスドクは歴とした職業なので職歴になり、既卒の転職となります。
応募に必要な書類
博士の新卒向けの提出書類とは違って、転職活動になると書類は少し変わります。
だいたい、2種類の書類を用意します。
履歴書と職務経歴書です。
履歴書は普通の履歴書です。
職務経歴書は、今までにどのような仕事をしてきたか、どのような技術・経験を持っているか、自己PRや志望動機を書きます。
ポスドクの公募資料とはだいぶ違いますよね。
こんなの書いたことないと思いますので、どうしたらいいんだと思うかもしれませんが、ネット上でたくさんサンプルが落ちているので、調べてみるといいです。
また、エージェントについてもらっている場合は、履歴書や職務経歴書の書き方についてもアドバイスをくれたりするので、あまり心配しなくても大丈夫です。
世間やメディアの声は気にしないでポジティブに転職活動をしよう
よくポスドク問題というとかなり悲観的な話が多いと思います。
それらは現実の話ではありますが、メディアに取り上げられて誇張されている節もあります。
実際にポスドクのことを知らない人はそういう話を鵜呑みにして、ポスドクに良い印象を持たない人が多いです。
でも実際はそれ以外にしっかりポスドクのことを見てくれる人や会社はいます。
なので、そこまで悲観的にならず、ポジティブに、謙虚に、自分のスキル・技能をアピールすれば必ず採用してくれると思います!
また、自分も選ぶ側であるという認識も忘れないようにしましょう。
せっかくポスドクまで研究に打ち込んで多くのスキルを持っているのに、会社に買い叩かれては可哀想です。
自分と合うか合わないかを考え、待遇をしっかり考慮し、活動しましょう。
研究しつつも何かスキルを身につける
研究内容と似てる分野の会社があるとは決して限りません。
工学系や農学系であれば、ポスドクでの研究内容と似たことをやっている会社もたくさんあると思いますが、文系や理学系の研究は企業の仕事とはほとんどマッチしないこともあります。
なので、直接研究内容を仕事に活かすことは難しいかもしれませんが、研究で培ったスキルはある程度活かせるはずです。
さらに新しい分野にチャレンジしたいと思ったら、研究の合間にその分野のスキルを勉強してみましょう。
全くその分野のスキルなしで転職活動に挑むのは厳しいですが、少しでも勉強していることはアピールできます。
オンライン学習や書籍を読んだことは職務経歴書に書けますし、やる気があるというアピールにもなります。
忙しい研究生活だと思いますが、少しずつ徐々に手を広げることを勧めます。
実際の就職活動について
僕の実際の就職(転職)活動についてこちらの記事に書きました。
よかったら見てくださいね!
では、最後まで読んでくださり、ありがとうございました!